新入社員 1話

 

今日は新しい会社の面接日だ。
1ヶ月50万程の条件の良すぎる給料に見合う
“新しく入る社員の殆どが長続きしない”という噂が絶えない会社だが
何かとお金が必要な僕は
どんなにキツイ仕事でも頑張るつもりでいる・・・

「次の方お入り下さい。」

少し重たいドアを開いて僕は面接室へと入って行く

「失礼します・・・」

―?!―

1

キツイ仕事をさせる会社のイメージと違って
面接官の人たちは、とても綺麗な女性ばかりだった。

暫くボーっと美しい面接官達を眺めていると
その一人から不意に声を掛けられた。

「どうぞ、お座り下さい。」

内心ドキッとしながら僕はゆっくりと腰を下ろした。

「し・・失礼します・・・」

僕の目の前には一際目を惹く赤いスーツの面接官・・・

「名前と年齢は?」

「あ・・はい! 高梨 正人 23歳です。」

その美しい面接官にドキドキしながら
いくつかの質問に答える

「この会社に入社したと仮定して
貴方は、この会社にどんな利益を与えられるとお考えですか?」

“どんな利益・・・”
これはまずい
どんな利益を与えられるかなんて
そんな事は、働いてもいないのに想像がつかない・・・。

「わ・・分りかねますが、とにかく何でもするつもりでいますし
どんなにキツイ仕事でも頑張るつもりです!」

「何でも頑張る・・・ですか」

―?―

勘違いだろうか?
彼女達が一瞬ニヤリと笑った気がした・・・・

「これで面接は終了です。
結果は後日連絡致します。」

会社をあとにした僕は
“絶対に受かっていないだろう”等と考えながら
家路についた・・・。

 

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