新入社員 3話
約束の日がやってきた。
僕は急いで会社の中に入り
2階の人事部を目指した。
人事部のドアをノックする・・・
「どうぞ、お入りください」
中から返事があったのを確かめて
ゆっくりとドアを開いた。
「え?!」
中に入るとそこには
面接官の彼女達が並んでいた・・・。
「早かったのね・・・新人クン」
「あ・・はい、初日に遅刻なんて出来ませんから・・・」
「そう・・いい心がけね」
「じゃあ、皆の紹介でもしましょうか?」
「あ・・・はい」
彼女達の自己紹介を一通り聞いたところ
赤いスーツを着ている彼女は
橘 凛華(たちばな りんか)といって
人事部の部長だった。
ショートカットの女性の名は
川崎 潤(かわさき じゅん)
この部署内のある課の課長で
僕に採用決定の連絡を入れてくれた人だった。
少し幼い顔つきをした女性は
澤田 桃子(さわだ とうこ)といって
人事部内の書類管理等をしているそうだ。
茶色い髪をした女性は
上村 薫(うえむら かおる)といって
澤田さん同様、書類管理等をしている人だった。
「それで・・・貴方の仕事なんだけど・・・・」
微笑みながら彼女達が僕に近づく・・・
何故か恐怖心の様なものを感じながらも
僕は彼女達に質問をした。
「は・・はい・・・
何処で何をすればよろしいんでしょうか?」
「案内するわ」
彼女達は何故か
僕の周りを囲むようにすると
半ば連行の様な形で、僕を連れて行く
「あ・・あの・・・どうしてこんな案内の仕方なんでしょう・・・」
何か大変な事をされるような気がしてきた僕は
逃げてしまおうかと、ゆっくり身を捩ってみたが
思いのほか強い力でねじ伏せられた。
「いいから大人しくしなさい・・・」
彼女達のなすがままに1つの部屋に案内された僕は
その部屋の“異常さ”に思わず言葉を詰まらせた。
「な・・っっ!」
部屋の中には
SMで使うような怪しい器具や
拘束台のような物がずらりと並んでいる・・・
「こ・・・これは・・・?」
「今日からここが貴方のオフィスよ・・・しっかり働いて頂戴ね」
「は・・働くって何をするんですか?!こ・・こんな怪しい部屋で」
ニヤリと笑いながら彼女達が答える
「貴方の仕事は、私達の性玩具になる事よ」
余りに現実離れしたその言葉に
僕はただ呆然としていた。